近い求人でも、仕事内容は同じではない
装置メーカーのフィールドサービスは顧客工場での据付や復旧が中心になり、出張が多い場合があります。半導体工場の設備技術は、自社ラインの安定稼働や予防保全を長く担当する求人があります。生産技術では、設備だけでなく工程条件や生産性まで担当することもあります。
設備経験が近くても、勤務場所、交替勤務、休日対応、顧客対応の有無で働き方は大きく変わります。求人名だけで決めず、誰の設備を、どこで、どこまで担当する仕事かを確認してください。
実際の仕事との共通点
設備が止まったときは、アラーム履歴、直前の条件変更、センサーの値、機械的な引っ掛かり、電気系統、PLCの入出力などから原因候補を絞ります。まず生産を戻す応急処置と、同じ停止を防ぐ恒久対策は分けて考えます。
復旧後は、停止時間と復旧時間を残し、交換周期や点検項目を見直します。予防保全の頻度、予備品、メーカーへの問い合わせ内容まで記録できると、単に『直した』ではなく、設備を安定稼働させた経験として説明できます。
私は設備保全専任ではありません。ここでは、製造技術・工程改善で設備に関わった経験と、一般に公開されている求人要件から説明しています。
- 担当設備と自分が触れた範囲
- 故障時の現象とアラーム
- 機械・電気・制御・センサーの切り分け
- 応急処置と恒久対策
- 停止時間、復旧時間、再発回数
- 予防保全や点検標準の変更
- 設備メーカーや製造部門との調整
職務経歴書の具体例
課題:搬送設備が断続的に停止し、復旧に時間がかかっていた。行動:アラーム履歴とセンサー信号を確認し、機械側と制御側を切り分けた。応急処置後、メーカーと恒久対策を実施し、点検項目を標準化した。効果:月間停止時間と平均復旧時間を短縮した。
数字が残っていなければ、保全記録や日報を確認します。正確に分からない数字を作る必要はありません。担当した部分とチームで行った部分も分けて書きます。
半導体装置で追加確認が必要なこと
求人によっては、PLC、電気回路、センサー、機械要素の知識に加え、真空、プラズマ、ガス、薬液、温調、クリーンルームなど半導体装置固有の知識が必要です。海外製装置では、英語マニュアルの読解や海外拠点との連絡を求められる場合もあります。
経験がない項目は『できます』と書かず、似た原理の設備経験と、これから学ぶ内容を分けます。装置メーカーと半導体工場では、顧客対応や勤務形態も違うため、出張、交代勤務、休日対応の有無を確認してください。
注意点:保全経験の範囲を大きく見せない
部品交換を行ったのか、原因解析まで担当したのか、改善案を設計したのかで評価される範囲は変わります。メーカーへ連絡しただけの案件を、自分が制御改造したように書いてはいけません。
一方で、製造オペレーターとして異常の一次対応や日常点検を続けた経験にも価値があります。どこまで担当し、次の担当者へ何を引き継いだかを具体的にすると、経験の境界が伝わります。