掲載範囲と確認時点

日本の半導体工場の新設・増設を調べるときは、場所と一緒に「どの段階まで進んでいるか」を見ると整理しやすくなります。建物の完成、試作ラインの稼働、量産開始は、それぞれ違う節目です。

この記事では、企業の公式情報をもとに、最近稼働した工場と建設が進む主要5案件をまとめます。全国すべての計画を網羅した一覧ではありません。2026年10月1日に資料を再確認し、将来の日程は計画として記載しています。

2026年9月26日に追加した2件比較も、同じ確認時点の情報を使います。個別の予定は変更される可能性があるため、最新の状況は企業公式情報で確認してください。

新設・増設の主要5案件

企業・案件/場所確認できる段階・時期
JASM 第1工場(熊本県菊陽町)量産開始。2024年末に量産を開始[1]
JASM 第2工場(熊本県菊陽町)建設中。2025年に建設開始。量産開始は2028年の予定[1・6]
Rapidus IIM(北海道千歳市)パイロットライン稼働。2025年4月に試作ライン稼働。量産開始は2027年の予定[2]
キオクシア 北上工場第2製造棟(K2)(岩手県北上市)稼働開始を発表済み。2025年9月に稼働開始を発表。生産能力は段階的に拡大する方針[3・4]
マイクロン 広島工場の新クリーンルーム(広島県東広島市)着工を発表済み。2026年7月に着工発表。装置搬入開始は2028年後半の予定で、量産開始日を示すものではない[5]

気になる2案件を比べる

同じ企業でも工場ごとに段階が違います。2案件を選び、確認できた節目と今後の予定を並べて確認できます。

対象は上の主要5案件。資料確認日:2026-10-01。建設・試作・量産を進捗率や優劣に換算しません。

同じ企業の同じ地域でも、既存工場と新しい製造棟では段階が違います。JASMの第1工場と第2工場は、分けて読む必要があります。

稼働時期を比較するときに見ること

まず、発表された日付が何を指しているかを確認しましょう。「着工」は工事の開始、「装置搬入」は製造装置を建物へ入れる段階です。その後の立ち上げや量産開始までを、一つの日付で表すことはできません。

Rapidusは試作ラインの稼働と量産予定を別々に示しています。試作ラインが動いていることから、量産も始まっていると読み替えないようにします。[2]

また、キオクシアのK2は稼働開始後も、市場動向に応じて生産能力を段階的に増やす方針です。「稼働開始」という発表だけでは、計画された能力のすべてが立ち上がったとは判断できません。[4]

工場の場所から企業研究につなげる

気になる地域が見つかったら、日本の半導体企業・工場マップで、掲載されている周辺拠点や企業情報も確認できます。マップは工場だけでなく、研究開発や設計などの拠点を探すためのページです。この記事の5案件すべてがマップに登録されているわけではありません。

勤務地として検討する場合は、企業の採用ページで、雇用する法人、募集職種、配属予定地を確認しましょう。工場の建設予定と、現在応募できる求人は別の情報です。

出典と更新方針

以下の企業公式資料を2026年10月1日に再確認しました。JASM第2工場はTSMCの2026年4月の説明にある2028年量産予定を反映しています。予定の変更や稼働発表があった際に更新し、通常は月に一度、掲載案件の進捗を確認します。